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2024年4月9日(火)

オマリズマブ(ゾレア® )は食物アレルギーの発症を低減化しうるか?

2024年4月9日(火曜)

オマリズマブ(ゾレア® )とは抗IgE抗体の注射薬であり、現在難治性の慢性蕁麻疹の治療薬として私たちも頻用しています。ところが、この度オマリズマブが食物アレルギーの発症を低減化しうるとの画期的な報告がニューイングランド医学部ジャーナルに発表されました。

米国国立アレルギー感染症研究所の研究によると、ピーナッツアレルギーを有する180人の患者に対して16週間〜20週間の期間オマリズマブ注射群とプラセボ注射群に2分して効果を比較したところ、オマリズマブ投与群の67%が600mg以上、さらに約50%は6044mg(ピーナッツ25個分)のピーナッツの摂取が可能になったのに反して、プラセボ投与群では600mg以上のピーナッツが摂取可能になったのは6.8%のみとの有効性の差が認められました。

反面、オマリズマブ投与群の14%は僅か30mgのピーナッツを摂取する事もできなかったため、オマリズマブの有効性についてはより大規模な研究を行う事が必要であるとの見解を論じていますが、何れにしても食物アレルギーで悩んでいる患者さん達にとってはこのデータは朗報と言えるでしょうね。

   

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