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2014年2月

2014年2月2日(日)

アトピー性皮膚炎とIL-33

2014年2月2日(日曜日)

去る1月30日(木)の夕方、西宮市皮膚科医会新年会が開催され、兵庫医科大学皮膚科の山西清文教授によるアトピー性皮膚炎に関する御講演を拝聴しました。
山西先生は、教授になられて以降も自ら試験管を振って実験を続けておられるとの事であり、研究に対する先生の真摯なスタンスには頭の下がる思いです。
そして、昨年夏には遺伝子操作によるアトピー性皮膚炎モデルマウスで、正常マウスでは認められないIL-33というサイトカインに対する受容体を有する免疫細胞が増加している事を発表され、マスコミでも大々的に報道されました。

今回の御講演でもIL-33についてもお話しされましたが、IL-33の発現が増加しているという事は、アトピー性皮膚炎において、従来から言われてきたTh2系のアレルギー反応の関与と共に、抗原抗体反応に依存しない自然リンパ球も関与している事を示唆するとの大変興味深い内容でした。

ヒトのアトピー性皮膚炎でもIL-33の発現の増加が実証されているそうですので、今後アトピー性皮膚炎に対して効果を有する、IL-33の発現を抑制する薬剤が開発される事を期待したいと思います。
   

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