2011年5月17日(火曜日)
5月14日(土)は休診にさせて頂き、患者様方には御迷惑をおかけしましたが、14日〜15日には幕張メッセで開催された日本アレルギー学会に参加し、色々と学習してきました。
とりわけ興味深かった事は、かねてから噂の舌下免疫療法がいよいよ日本でも実施に向けて動きがあったという情報です。
舌下免疫療法とは、抗原の舌下への滴下を継続するにより徐々に脱感作状態を得るとの治療法ですが、既に海外では実施されているのに対して、日本では未だ施行できない状態でした。
しかし、2010年に塩野義製薬がSteller genes社とスギ・ダニに関して、さらに2011年に鳥居薬品がAlx-Abell社とダニに関してライセンス契約を結んだとの事であり、近い将来日本でもこのような治療法が可能となる事が現実味を帯びてきました。
特にスギ花粉症の患者さんでは舌下免疫療法の有効性が強く論じられており、是非試してみたい治療法です。
副作用など未だ不確定な問題点も存在はしていますが、今後このように治療の選択肢が拡大する事はとても喜ばしい事だと思います。