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2016年8月

2016年8月1日(月)

魚アレルギーと鶏肉アレルギーとの関連性

2016年8月1日(月曜日)

魚アレルギーに関しては、パルブアルブミンないしコラーゲンが原因抗原となる場合が多く、共に異なった魚の間でも交差反応性を有している事についてはこれまでにも当ブログでも述べてきました。
しかし、ルクセンブルク保健研究所のAnnette Kuehn氏らはこの度、魚と鶏肉との間にも交差反応性が生じうるとの見解を報告しました(Kuehn A et al:Allergy、2016 Jun 27(online))。
彼らの見解によると、鶏肉パルブアルブミンならびに2種の新規アレルゲンであるアルドラーゼおよびエノラーゼが原因抗原であると考えられるとの事であり、このような症例に対して「魚ー鶏肉症候群」との病名を提唱しています。

私自身はこのような症例の経験はありませんが、鶏肉も魚も共に食べられないとなると食生活が本当に大変であろうと危惧されます。
今後、日本でもこのような症例が存在していないかに関して、注意深く目を光らせておきたいと思います。

   

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