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2009年6月

2009年6月8日(月)

アレルギー学会に行ってきました

2009年6月4日(木曜)  今日は診察を休診にさせて頂いて、岐阜で開催されている日本アレルギー学会に行ってきました。金欠のため、前日は夕方の診察終了後に午後8時25分JRさくら夙川駅発の各駅に乗車し、各駅電車と新快速を合計5回乗り継いで岐阜駅に到着したのが午後11時20分で、早くもプチグッタリ状態となりました(笑)。 以前にお話したように、私は“豆腐アレルギーと豆乳アレルギーとの抗原性の差異”に関する発表を行いましたが、その他食物アレルギーとアトピー性皮膚炎のセッションを中心に発表および講演を拝聴しました。 アトピー性皮膚炎の部門では、先日述べたネオーラルに関するお話もありましたが、私は「アトピーとストレス」に関する話に最も深い感銘を受けました。演者の先生は“完璧主義、かくあるべき主義は止めて60点主義をめざす”、“すべてを1人でやろうとしない”とのスタンスがアトピーの改善につながるとお話されましたが、まさしくその通り!と私は深い共感の念を覚えました。アトピーの患者さんのみならず、力を抜いて生きるという事は誰にとっても現実的には難しい問題ですが、最終的にはそういう生き方が人生の至福につながるように思います。私自身もそのようなスタンスの人生を目指して、少し肩の力を抜いていきたいと実感しました。

アトピー性皮膚炎とネオーラル

2009年5月30日(土曜)  昨年の10月にシクロスポリン(商品名:ネオーラル)という名前の免疫抑制剤がアトピー性皮膚炎の治療薬としての承認を得て、使用が可能になりました。今日の夕方、神戸でアレルギー専門皮膚科医によるアトピー性皮膚炎に対するネオーラルの使用法に関する座談会が催され、私も参加してきました。 現在のところ、重症型のアトピーの患者さんに対して8週間〜12週間に限って使用が認められており、皮膚の炎症を改善するのみならず、痒みを劇的に静める効果が実証されています。しかし、感染症の誘発・腎障害・血圧上昇などの副作用が生じる恐れがある点や金額的に高額である点(保険適応で3割負担としても1ヶ月あたり約1万5000円程度を要する)などの問題点も存在しています。今後、この薬を上手く使用する事によってアトピー性皮膚炎の患者さんの悩みを少しでも緩和できるように頑張りたいと思います。
   

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