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2009年7月

2009年7月27日(月)

ラテックスアレルギー研究会に行ってきました

2009年7月27日(月曜)  昨日、7月26日に東京世田谷の成育医療センター講堂で開催されたラテックスアレルギー研究会に行ってきました。この会は年に1度開催され、ラテックスアレルギーや口腔内アレルギー症候群に関する症例報告や新たな知見に関する講演などが行われます。私も本研究会の理事を務めていますが、この会の最大の魅力は、皮膚科のみならず小児科・麻酔科・歯科などの多岐の科に及ぶアレルギー専門家が集まってくるという点です。前日土曜日の夜に理事会および夕食会が行われましたが、その場では年に1度出会う懐かしい他科の先生方との旧交を温める事により、例年の事ながらとても和やかな雰囲気のひとときを楽しむ事が出来ました。 おまけに、成育医療センターは成城学園前という日本有数のハイソな街に立地しています。そのため、病院の12階の食堂で催された昨日の昼食会の場では、眼下に成城の高級住宅街を眺める事によって、何だかとても優雅な気分に浸ってしまいました。美味しいものを食べて、丸1日しっかり勉強して、深い充実感を感じつつ帰途につきましたが、ここで得た活力を今後の診療に反映させていきたいと思います。

2009年7月5日(日)

西宮市医師会報に原稿を書きました。

2009年7月5日(日曜) 西宮市医師会から趣味に関する原稿を医師会報に書いて下さいとの依頼を頂きましたので、私のヒトとナリを知って頂く目的で、その文章をここに転載させて頂きます。アホな奴やなあと笑ってやって下さい。   「ジャズ鑑賞とプロ野球観戦」            2008年5月に、生まれ育った地元である阪神香櫨園駅前で開業いたしました原田と申します。何か趣味について書くようにとのご依頼を頂きましたが、私の趣味は?と言うとジャズと野球だけしか思い浮かぶものはなく、実際に高校生時代から40年近くの間、私はプライベートタイムの多くをジャズを聴く事と野球を観戦する事に費やしてきたように思います。  ジャズに関しては、高校生時代にジャズ喫茶に足を踏み入れた事をきっかけにのめり込む事となりました。その後20年以上はアナログレコード収集が主な楽しみであり、特に医者になって懐が少し豊かになった頃には海外からのオークションで廃盤レコードを落札する事が無上の喜びでした。その結果、約4000枚のレコードを所蔵する事となりましたが、私のバブリーな時代もとうの昔に終焉を向かえ、現在は昔に買い逃した日本盤の再発盤をたまに買い足している程度です。代わって、約10年前に大学病院を辞して市民病院勤務となり、帰宅時間がそれ以前よりも少し早くなった事をきっかけに、以降ジャズライブへ通う頻度が格段に増えてしまいました。さらにそれだけでは満足出来なくなり、2000年からはプロのジャズミュージシャンの先生に弟子入りして、ジャズピアノを習い始める事となりました。しかし当時すでに44歳であり、この年から新しい事にチャレンジする事は余りにハードルが高く、9年経過した現在でもピアノの腕前はほとんど上達したとは言えません。ところが、私の師匠のピアノ教室では年に2回ライブハウスでの発表会が企画されているため、発表会が近づくと帰宅後夕食が終わると直ちにピアノの椅子に座らざるを得ない事態となります。このような生活はある意味精神的にきついのですが、反面、生徒の大半を占める女性陣に混じってオヤジが下手なピアノを披露する事もまたみんなに勇気を与えるのではないかと勝手にポジティブに解釈して、発表会の場をエンジョイする事にしています。  一方、野球については私は生まれながらの“西宮っ子”ですので、子供の時からガチガチの阪神ファンでした。昭和37年および39年の優勝の際には、勇んで優勝パレードを見に行った古くて懐かしい思い出もあります。私が大学生だった昭和50年代には甲子園球場もまだまだのどかで、授業終了後に友達と連れだって「王将」の餃子とビールを片手に甲子園球場のライトスタンドへ赴き、ゆっくりのんびりと野球観戦を楽しんだものでした。しかし、昭和60年の優勝をきっかけにして、球場周辺の雰囲気は一変する事となりました。この年私は大阪厚生年金病院に勤務しており、野田駅まで毎日阪神電車で通勤していましたが、夏を過ぎてタイガースの優勝の可能性が濃厚になるにつれてハッピ姿で電車の中を走り回ったり、阪神梅田駅で大声で「六甲おろし」を熱唱する輩が出現し、不快な念を抱く事になりました。このような事をきっかけとして私の足は人のまばらな西宮スタジアムへ向かう頻度が多くなったのですが、数年後には愛する阪急ブレーブスも身売りをしてしまい、大変悲しい思いをしたものでした。  プロ野球が催される午後6時から9時頃という時間帯の風景の移り変わりが、私はとりわけ大好きです。試合開始時にはまだまだ空は明るいのが次第に薄暮となり、やがて暗闇の出現と共に満天の星の輝きを楽しむ事が出来て、このような場で飲むビールの美味さと言ったらそれはもう格別です。そのような意味合いから屋根のあるドーム球場は私の好みではなく、緑の芝生が美しい神戸スカイマークスタジアムが現在のところ日本で最も好きなスタジアムです。また東京出張の折にはわざわざ千葉マリンスタジアムや西武ドーム(ここはドーム球場ですが吊り天井型ですので、あたかも屋外にいるような開放感を感じる事が出来るのです)まで遠征する事もしばしばです。その上、最近は夏季休暇を利用してメジャー球団のスタジアムを訪れたりもしています。当クリニックでもメジャーリーグ・ベースボールのコーナーを一角に設置して楽しんでいます。  高名な作家の村上春樹氏は、私の西宮市立香櫨園小学校の先輩だという縁もあって、私も村上作品の熱心な読者である、いわゆる“ハルキスト”の1人です。村上春樹氏は香櫨園小学校・芦屋市立精道中学校・神戸高校を経て早稲田大学文学部に進学され、卒業後は国分寺で「ピーターキャット」というジャズ喫茶を経営しておられました。その頃、神宮球場までプロ野球観戦に出かけたところ、試合中に突然“貴方は小説を書きなさい”との神の啓示を受け、その結果彼の処女作である「風の歌を聴け」が誕生したとの経緯があるそうです。この話を聞いて、“神様は僕の人生にも何らかの啓示を与えて下さらないかなあ”と考え、以降何百回もプロ野球観戦に出向いているのですが、残念な事に神様はいつまで経っても私には何の啓示も与えて下さらないのです。
   

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