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2017年10月

2017年10月3日(火)

ヒアリアレルギーについて

2017年10月3日(火曜日)

今年の6月に神戸港のコンテナヤードから強毒のヒアリが見つかった事を受けて、国土交通省は全国の自治体に対して主要港湾内にヒアリがいないか調査する様に指示を出しました。
ヒアリは南米原産の赤茶色の小型のアリで、アルカロイド系の強力な毒を有しています。
そのため、刺されると激しく焼けるような非常に強い痛みを覚え、局所が水疱状に腫れる場合もあります。

さらに厄介な事には、複数回刺される事によってヒアリ毒によるアレルギー反応が生じる場合があるとされています。
実際、ヒアリが日常的に存在している北米では、年間1500件近くのヒアリアレルギーによるアナフィラキシーショックが発症し、死亡例まで存在しているとの事です。
またヒアリの毒はハチ毒のフォスフォリパーゼと交差反応性を有しているため、ハチアレルギーを有している人の場合には初めてヒアリに刺された場合にもアレルギー症状を発症するとの可能性が危惧されています。
その他、サソリとの交差反応性も論じられており、ヒアリアレルギー患者ではサソリ刺傷にも注意を要すると報告されています。

このような恐ろしいヒアリが、今後日本に上陸して定住しない事をひたすら願いたいと思います。
   

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