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2016年2月

2016年2月9日(火)

大豆アレルギーとラテックスアレルギーの新規アレルゲンコンポーネント

2016年2月9日(火曜日)

本年2月(すなわち今月やあ!)から、大豆アレルギーのアレルゲンコンポーネントであるGly m 4と、ラテックスアレルギーのアレルゲンコンポーネントであるHev b 6.02とが、保険診療下で測定出来るようになりました。

Gly m 4とは、ハンノキやシラカンバなどカバノキ科の花粉アレルギーとの交差反応によって生じる、クラス2大豆アレルギーの代表的なアレルゲンです。春季に花粉症があり、普通の豆腐を食べる事は出来るけれど、豆乳やおぼろ豆腐などを食べると咽喉がイガイガしやすいなどの症状をきたす大豆アレルギーの患者さんでは、ほとんどの場合Gly m 4が原因抗原となります。

一方、Hev b 6.02は、ラテックス自身の感作で発症するクラス1ラテックスアレルギーの際の代表的なアレルゲンであり、ラテックスゴムとの接触後にアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応をきたす場合には、大部分でHev b 6.02が陽性となります。

これまでには、大豆アレルギーやラテックスアレルギーを疑った際には、血液検査では大豆特異的IgEおよびラテックス特異的IgEしか測定する事が出来ませんでした。しかし、今後それぞれGly m 4特異的IgEおよびHev b 6.02特異的IgEを併施することによって、より精度の高い診断を行う事が可能となりました。

既に昨年からピーナッツアレルギーのコンポーネントであるAra h 2の保険診療下での測定も可能になっていますが、今後多くの因子でアレルゲンコンポーネントの測定が認められるようになる事を期待したいと思います。
   

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