2012年1月30日(月曜日)
一昨日の土曜日、診療終了後に東京へと旅立ち、昨日はMolecular Allergologyワークショップというアレルギーの会合に参加してきました。
昨日のこの会合では、ImmunoCAP ISACという新しいアレルギーの検査法の使用経験に関する発表が相次いで行われました。
この方法は、僅か20μlの血清のみで112種類のアレルゲンの成分を同時測定できる新たな診断法です。
私も過去に数例ISACの測定経験がありますが、この方法を用いるとアレルギーの原因抗原を成分毎に、より詳細な検討を行う事が可能になるのです。
ただ、残念な事に未だに保険承認されておらず、測定を行うと1症例毎に実費で25,000円を要するという難点が存在しているのです
昨日のワークショップでは、多数の症例にISACを検討した報告を拝聴し、この検査法が広く普及するようになれば良いのになと心の底から実感しました。近い将来、ISACが保険承認される事を期待したいと思います。