2011年7月18日(月曜日)
7月16日(土曜日)は休診にさせて頂き大変御迷惑をおかけしましたが、7月16日〜17日には甲府市で行われた日本皮膚アレルギー学会に参加し、しっかり勉強してきました。
ただ、最も印象に残った事は、甲府はとにかく暑い〜
連日36℃にも及ぶとの事で、昨夜西宮に戻ってきてほっとしたような次第です。
さて、学会では以前にも述べた茶のしずく石鹸によるアレルギーが今回の最大のトピックスであり、沢山の症例報告や臨床像の解析の発表がなされていました。
従来、茶のしずく石鹸によるアレルギーの特徴として石鹸を使用しているうちに顔面にかぶれ症状が生じ、やがて小麦依存性運動誘発アナフィラキシー様の症状を伴ってくると考えられていましたが、今回新たにわかった事として、石鹸使用中に生じてくる症状は実際には顔面のかぶれよりも、むしろ鼻水・クシャミ・流涙・眼球結膜充血などといった症状の方が多いとの事でした。
また、追跡調査をした施設からは石鹸中止後に小麦やグルテンの特異的IgEは低下してくると報告されていましたので、茶のしずく石鹸に対してアレルギーを起こした患者さんも、石鹸を中止する事によって小麦アレルギー症状自体も次第に軽快してくる可能性が期待できるという事です。これは朗報ですね
当院も、日本アレルギー学会による小麦アレルギー診療可能施設に選定されていますので、このような症状に心当たりがある方は、以下のサイトを検索の上御受診下さい。
http://www.allergy.go.jp/allergy/flour/index.html