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2013年7月

2013年7月28日(日)

口腔内アレルギー症候群の食物アレルゲンに対する免疫療法

2013年7月28日(日曜日)

昨日診療終了後、またまた横浜に向かい、本日は丸1日「ラテックスアレルギーOAS研究会」という学会に参加してきました。
今回も強行軍でしたが、いつもながら得るところの大きな学会でした。

特に興味深かったのは、神奈川県立こども医療センターアレルギー科の栗原和幸先生による"口腔内アレルギー症候群の食物アレルゲンに対する免疫療法"に関するお話でした。
口腔内アレルギー症候群とは、口腔粘膜からアレルゲンが侵入して症状をきたすアレルギー反応を言いますが、花粉アレルギーとの交叉反応によって果物類を食べると咽喉がイガイガする等の反応が代表例です。

栗原先生は、このような食物アレルギー反応に対して、食物自体を用いるのではなく、交叉抗原である花粉を用いて減感作治療を行い、食物アレルギーを治療するとの試みについて話されました。
このような急速減感作治療中には、時には蕁麻疹などの副反応が生じるため入院が必要であり、開業医レベルではなかなか施行が困難な治療法ですが、新しい治療の試みが上手くいったとのお話を拝聴すると、何だが勇気づけられるような気分を感じてしまいます。
   

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