2014年10月26日(日曜日)
昨日は休診で皆様方に御迷惑をおかけしましたが、昨日&今日と、梅田のグランフロント大阪で開催された日本皮膚科学会中部支部学術大会に出席してきました。
今回も色々な新しい情報を仕入れてきましたが、ここでは横浜市立大学皮膚科の猪又直子准教授が発表された"納豆アレルギーがサーファーに多発する"というお話を紹介しましょう。
納豆を食べた後に発症するアレルギー症状は、納豆中のポリガンマグルタミン酸という物質が原因アレルゲンである事は以前から知られていたのですが、猪又准教授のご発表によると、横浜市立大学皮膚科で経験された17例の納豆アレルギーの患者さんのうちで、何と!12例はサーファーの方、その他潜水士とスキューバーダイバーが各1例であり、合計17例中14例はサーファーないしダイバーである事が判明したそうです。
その原因として、サーファー達がクラゲに刺された際にクラゲ中のポリガンマグルタミン酸が刺入し、アレルギーの感作が生じるのであろうとの事でした。
以前に述べた牛肉アレルギーでも同様ですが、全く関連がなさそうな因子間に因果関係が存在しており、アレルギーの世界の奥の深さには舌を巻いてしまったような次第です。