2014年11月24日(月曜日)
一昨日の土曜日は休診にさせて頂き大変御迷惑をおかけしましたが、22日〜23日と仙台で開催された日本皮膚アレルギー接触皮膚炎学会に参加し、色々と学んできました。
今回も大変勉強になる講演や症例発表が多かったのですが、中でもとりわけ驚いたのは、"授乳ないし搾乳によるアナフィラキシー"の報告でした。
このような疾患をBreast feeding anaphylaxisと呼び、世界で未だ5例程度の報告しかない稀な疾患との事でしたが、出産後授乳中やおっぱいが張ってきた際にアナフィラキシー症状が生じてしまうそうです。
患者さん本人の母乳による皮膚テストが陽性であったのに反して、他の人の母乳の皮膚テストは陰性だったとの事であり、どうやら患者さん本人の母乳のみに対するアレルギー反応の様です。
このような事態を呈してしまうと、せっかくの出産による幸せな気持ちも吹っ飛んでしまいそうですが、世の中には色々なアレルギーが存在しているのだなあと改めて痛感したような次第でした。