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2015年11月

2015年11月15日(日)

チタンアレルギーについて

2015年11月15日(日曜日)

昨日は診療終了後に加古川まで出かけて、加古川総合保健センターで開催された東播磨医科歯科連携の会に出席してきました。
と言うのも、これまで歯科の先生による金属アレルギーに関するお話を聴いた事がなかったため、播磨歯科医師会の小北先生による「皮膚科疾患と歯科〜歯性病巣感染、金属アレルギー〜」との御講演を拝聴したいなと考えた事が出席のきっかけでした。
この御講演は、わざわざ遠路まで出かけたかいがある大変有意義なものでしたが、もう一題行われた加古川西市民病院皮膚科の山田陽三先生による「薬剤・金属アレルギーについて」との御講演もまた、負けず劣らず有意義な御講演でした。

とりわけ、山田先生がチタンアレルギーに言及された時には目からウロコ状態になってしまいました。
これまで、チタンによるアレルギーは生じないというのが常識であり、私自身も患者さん達に対して散々そのようにお話してきました。
しかし、山田先生によると、近年少しずつチタンアレルギーの報告もなされる様になってきているそうです。
チタンアレルギーに対しては、通常パッチテストで塩化チタンや硫酸チタンが使用される場合が多いのですが、実際にインプラントなどに使用されているのは酸化チタンであり、たとえ酸化チタンに対する感作が生じてアレルギー症状を発症しても、塩化チタンや硫酸チタンによるパッチテストは陽性とはならず、見逃されている場合もあるとの事でした。

これまで間違った事を言ってきて、患者樣方、申し訳ありませんでした。
やっぱり、もっと真摯に勉強に励まないといけないなという事を痛感させられた夜でした。
   

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