2015年8月8日(土曜日)
今年の4月の本ブログで、生後4〜10ヶ月にピーナッツを摂取した乳児群とピーナッツを回避した乳児群では、ピーナッツ回避群でその後のアレルギー疾患の発症率が有意に高いとの海外論文を紹介しました。
これを受けて、本年6月に、日本アレルギー学会を含む世界の10団体は、ピーナッツの早期摂取による利益に対する医療関係者の理解を促進させる事を目的としたコンセンサスステートメントを発表しました。
但し、日本アレルギー学会では、"アトピー性皮膚炎患者のいる家庭では、ホコリ1g中にピーナッツ蛋白が16μgを超えると、ピーナッツアレルギーの発症リスクが高まる"との別のデータも紹介し、「日本で離乳早期にピーナッツを積極的に摂取すべきか否かは、今後の研究課題である」と付記しています。
従って、総論的には離乳直後から積極的に食物負荷を行っていく事が好ましいようには思われますが、"日本人でも、ピーナッツを含んだ食物の早期経口摂取が望ましいのか?"との質問に対して明確な回答を下すためには、今後もう少し検証を加えていく必要がありそうです。
今年の4月の本ブログで、生後4〜10ヶ月にピーナッツを摂取した乳児群とピーナッツを回避した乳児群では、ピーナッツ回避群でその後のアレルギー疾患の発症率が有意に高いとの海外論文を紹介しました。
これを受けて、本年6月に、日本アレルギー学会を含む世界の10団体は、ピーナッツの早期摂取による利益に対する医療関係者の理解を促進させる事を目的としたコンセンサスステートメントを発表しました。
但し、日本アレルギー学会では、"アトピー性皮膚炎患者のいる家庭では、ホコリ1g中にピーナッツ蛋白が16μgを超えると、ピーナッツアレルギーの発症リスクが高まる"との別のデータも紹介し、「日本で離乳早期にピーナッツを積極的に摂取すべきか否かは、今後の研究課題である」と付記しています。
従って、総論的には離乳直後から積極的に食物負荷を行っていく事が好ましいようには思われますが、"日本人でも、ピーナッツを含んだ食物の早期経口摂取が望ましいのか?"との質問に対して明確な回答を下すためには、今後もう少し検証を加えていく必要がありそうです。