2017年2月11日(土曜日)
皆様方は、ラテックスアレルギーという病気について御存知でしょうか?
ラテックスアレルギーとは、手術を受ける際に術者にゴム手袋の手で触られたり、自らゴム手袋を履いたりした際に、局所ないし全身の蕁麻疹や、ひどい時には血圧低下・呼吸困難・意識消失などのアナフィラキシー症状まできたしてしまう重篤なアレルギー疾患なのです。
さらに、ラテックスフルーツ症候群と呼びますが、ラテックスアレルギーに罹患すると、特にクリ・アボカド・バナナ・キウイなどといった果物類を食べた後にもアナフィラキシーに近い症状を呈してしまう場合もあります。
ラテックスアレルギーの感作が生じてアレルギー症状をきたすきっかけになるのは、自らラテックスゴムすなわち天然ゴムの手袋を身につけているうちに生じる場合もありますが、特に医療従事者の場合にはラテックス手袋の内側に付いているコーンスターチ(トウモロコシを原料としたデンプンの粉)のパウダーが問題となります。手術室などで勤務する医療従事者では、たとえ自らラテックス手袋をはめてなくても、空気中を舞っているバウダーが皮膚に付着したり吸入したりする事によってラテックスアレルギーを獲得してしまう場合が多いとされています。
そのため、病院で勤務するアレルギー科や皮膚科の医者達は、病院で採用しているラテックスゴム手袋をパウダーなしのものに変更しようとの提案を行う訳です。ところが、実際私自身も勤務医の頃に経験しましたが、特にアレルギーなどには関心のない外科系の医者にとっては、手術に際してパウダー付きの方が滑りが良く細かい手仕事がしやすいため、ラテックスゴム手袋のパウダーなしへの変更には反対との立場を示されてしまい、どこの病院でもパウダーなしへの変更はなかなか実現が困難との現状でした。
ところが、この度アメリカのFDA(米国食品医薬品局)がパウダー付きラテックスゴム手袋の流通差し止めを発表した事を受けて、日本の厚生労働省もパウダー付きラテックスゴム手袋を2年以内に供給停止にするとの通知を行いました。
現場の外科系の医者達はガッカリされるかも知れませんが、この対応によってラテックスアレルギーの発症が減れば良いですね。
皆様方は、ラテックスアレルギーという病気について御存知でしょうか?
ラテックスアレルギーとは、手術を受ける際に術者にゴム手袋の手で触られたり、自らゴム手袋を履いたりした際に、局所ないし全身の蕁麻疹や、ひどい時には血圧低下・呼吸困難・意識消失などのアナフィラキシー症状まできたしてしまう重篤なアレルギー疾患なのです。
さらに、ラテックスフルーツ症候群と呼びますが、ラテックスアレルギーに罹患すると、特にクリ・アボカド・バナナ・キウイなどといった果物類を食べた後にもアナフィラキシーに近い症状を呈してしまう場合もあります。
ラテックスアレルギーの感作が生じてアレルギー症状をきたすきっかけになるのは、自らラテックスゴムすなわち天然ゴムの手袋を身につけているうちに生じる場合もありますが、特に医療従事者の場合にはラテックス手袋の内側に付いているコーンスターチ(トウモロコシを原料としたデンプンの粉)のパウダーが問題となります。手術室などで勤務する医療従事者では、たとえ自らラテックス手袋をはめてなくても、空気中を舞っているバウダーが皮膚に付着したり吸入したりする事によってラテックスアレルギーを獲得してしまう場合が多いとされています。
そのため、病院で勤務するアレルギー科や皮膚科の医者達は、病院で採用しているラテックスゴム手袋をパウダーなしのものに変更しようとの提案を行う訳です。ところが、実際私自身も勤務医の頃に経験しましたが、特にアレルギーなどには関心のない外科系の医者にとっては、手術に際してパウダー付きの方が滑りが良く細かい手仕事がしやすいため、ラテックスゴム手袋のパウダーなしへの変更には反対との立場を示されてしまい、どこの病院でもパウダーなしへの変更はなかなか実現が困難との現状でした。
ところが、この度アメリカのFDA(米国食品医薬品局)がパウダー付きラテックスゴム手袋の流通差し止めを発表した事を受けて、日本の厚生労働省もパウダー付きラテックスゴム手袋を2年以内に供給停止にするとの通知を行いました。
現場の外科系の医者達はガッカリされるかも知れませんが、この対応によってラテックスアレルギーの発症が減れば良いですね。