クリニックのご案内診療のご案内フォトギャラリーHOME

2021年5月

2021年5月10日(月)

コロナワクチンによる副反応などについて

2021年5月10日(月曜日)

日本でもようやくコロナワクチン接種がぼちぼち進みつつあり、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会から本邦でのコロナワクチンによる副反応やアナフィラキシーについての集計結果が報告されました。

ちなみに副反応とは、アナフィラキシーなどのアレルギー反応とは異なり、コロナワクチンの薬剤自体の作用により生じる症状を指します。報告によると、生じた副反応は悪寒が10.40%で最多であり、次いで関節痛:10.11%、悪心:3.72%、筋肉痛:3.31%、背部痛:2.15%、発熱:1.85%、下痢:1.64%の順でした。ちなみに、私の周りの接種済みの人達の経験によると、高齢者よりも若年者の方が副反応を生じやすく、1回目よりも2回目の接種時の方が強い反応が起こる傾向がある様です。

一方、アナフィラキシーに関しては、医療機関から350例の報告がありましたが、実際にアレルギーの機序に起因したと考えられた症例は79例だったそうです。これを人口100万人当たりに換算すると72件に該当するとのことであり、アメリカでの4.7件/100万回やイギリスでの17.7件/100万回と比較して高値を呈していると考えられました。しかし、72件/100万回というと1万人当たり0.72件の発症という事になり、そう考えるとアナフィラキシー発症の心配もさほどなさそうですね。

   

バックナンバー

Copyright © Harada Skin Clinic. All rights reserved.  無断転載を禁じます